働く目的意識を持たせているか?

当社では2年半前から「分院長育成」に力を入れてきました。

その分院長の育成で重要なのが理念、ビジョン、方向性、年間経営計画を「自分ごと」として捉えてもらうこと。

 

そして、スタッフの動機づけをはかること、です。

 

これらのことを院内・院外研修でスタッフさんに学んでいただくのですが日々の施術に追われるうちに、しばらく経つと忘却の彼方・

 

・・・

 

伝えた身としては寂しい限りです。

 

「どうしたら、日常的に治療院の方向性と自分の方向性をつなげて考え行動していけるだろうか?」

 

と、考えていたところ、

・治療院運営マニュアル
・社内SNS
・コミュニケーション

 

などを元に治療院の価値を浸透させる活動で「インナーブランディング」という表現があることを知りました。

 

 

以来、全ての治療院運営は「治療院の価値は、スタッフ一人ひとりが理解し育てるもの」という認識が最も大事であると考え、「インナーブランディング」という言葉を使うようになりました。

 

 

なぜ、多くの経営者が「理念は何度も伝えないと浸透しない」と言うのでしょうか。

 

 

しかし、このような考え方を取り入れたからといって、根本的な問題が解決したわけではありません。

 

 

「理念や方向性は手を変え、品を変え、ミーティングで伝えても、なかなか浸透しない」からです。

 

 

それは、理念の浸透の重要性を理解し取り組む、治療院経営者の多くがその経験をもとに伝えています。

 

 

そして、確かにその通りなのです。

 

 

例えば継続的に毎月行っている研修でのこと。
最初に理念の重要性を伝え、当社の理念を確認し、スタッフも「とても大事だ」と共感したはず。

 

 

しかし、次の研修のタイミングには

 

「理念、ビジョン・・・なんだったけ?」

 

「どこに書いてありましたっけ?」

 

となり、「自分ごと」とは程遠い状態に。

 

 

このような経験から、

 

「なぜ、理念はこんなにも浸透しないのだろうか?」

 

「どうしたら理念を自分の事として大切に考えられるだろうか?」

 

ということを毎日考え、この問題解決を図るべく取り組んできました。

 

 

ところで理念が浸透している治療院とそうでない治療院の違いって知ってますか?

 

 

では、理念が浸透している治療院ではどのような取り組みをしているのでしょうか?

 

「ひた隠し」にしている特別な研修などを行っているのでしょうか

 

そこで、様々な治療院に足を運び、経営者やスタッフさんの方にお話を伺ってみると・・・

まず、治療院に入った瞬間に、理念が浸透している治療院は、普通の治療院とは違うなぁと感じます。

 

 

では、何が違うのか?

1つ大きな違いがあることを感じ取りました。

 

 

それは、スタッフ一人ひとりが、「働く目的意識を持っている」こと。

 

 

言葉を変えて表現させてもらうと、スタッフ一人ひとりに「働く目的意識を持たせている」こと。

 

 

「働く目的意識」とは、
スタッフが「誰の、何のための役に立ちたいのか」が明確になっていて、その上でそれが実現できる場所としてこの治療院を選んだということです。

 

あるいは、最初は何も考えずに「給与や雰囲気」で治療院に入ったけれども、理念への理解を深めるうちに、

 

「自分はこんなことを、この治療院で実現していきたい!」

 

と言えるようになっている、ということです。

 

 

このことに気づいた私は会社の理念を理解してもらうことよりも、先に行うべきことがあることに気づきました。

 

 

理念を理解してもらうよりも先に行うべきことに気づいた時、院内に変化が出てきました。

 

 

大切なのは自分が変えていかないと治療院は変わることが出来ないということです。

 

 

決心したら「期限」を決めて、徹底的に時間を作りやり切る。

これが大切です。

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